北イタリア ピエモンテの田舎で暮らして

イタリア ピエモンテ州北部ノヴァーラ県在住ワインインポーターです。アルトピエモンテ地域のワイン、イタリアの稲作農業について

郷土料理パニッシャと稲作は地上から空へ【ピエモンテ稲作最前線】


ピエモンテ州ノヴァーラ県の稲作地域では、郷土料理は、パスタでなくリゾットになります。私が日本滞在中に、”イタリアでグルテンフリーで暮らしている。”と話した場面が何度かありましたが、リゾットをはじめお米料理、米粉、時には、そば粉のガレットを作っているからです。

今日のブログは、稲作地域のイベントと未来の稲作についてです。

***************

近所のバールに町のイベントのお知らせがありました。
人口が800人弱のこの町では、お知らせは、市役所の入口、週に3日だけ開く郵便局の窓口、町のバールの3か所に掲示されます。

2026年3月1日
パニッシャ(Paniscia :ノヴァーラの郷土料理のリゾット)ノヴァーラ県ボルゴマネロ(Borgomanero)のロバ肉の郷土料理、Tapulone(タプローネ)とポレンタのテイクアウト
パニッシャ6ユーロ(約1,100円)、タプローネ11ユーロ(約2,030円)
予約は、2月26日まで。

barにお知らせ


20260301


お持ち帰りでランチ


*前回の町のイベントでは、パニッシャとロバ肉のシチューとポレンタ(Stufato d'asino con polenta)でした。ノヴァーラ県ボルゴマネロ(Borgomanero)の郷土料理、Tapulone(タプローネ)の伝説については、過去のブログにあります。




***************
2月末、ノヴァーラ県の稲作地域、近所の水田では、春の種まきに向けて、水田での作業は、水の流入と流出を適切に行うための水路や排水路の清掃中でした。

トラクターによる溝や排水路の清掃は、溝掘り機器、側溝を刈り取り機器、掘削機アームのなどの専用機器が取り付けられます。

以前、この様子を眺めていた私に、稲作農場経営者の友人、ヴィクトリオがこの作業の大切さを教えてくれました。
「放置することが許されず、溝の清掃が義務付けられている。それに水道網を効率的かつ整然と維持することがどれほど栽培をする上で重要であるかわかるかい。その作業を怠れば、収穫量が非常に低くなるだろうし、種を無駄にしてしまうからだよ。」

冬の水田


稲作農場経営者のグループのSNSに『お米の栽培方法を変える可能性、未来は、新技術ドローンで進む』という一文がありました。
確かに、2,3年前から何度か稲作に関する資料で田んぼの上を飛ぶ大型農業用ドローンの画像を見たことがありました。

トラクターでなく空からの種まきや処理、施肥をすることにどのような効果があるのでしょうか。

この分野は進歩を続けているため、若い世代の農業従事者がこの問題について話し合う必要があるということで、ヴィクトリオの30代の親戚、40代の家族も入っている若手農業従事者団体(Associazione dei giovani di Confagricoltura)が未来の稲作について会議を開催したとのことです。

会議の参加者(若い世代の稲作従事者の女性)が稲作農場グループのタイムラインに記載した内容をもとに、またその関連する資料を読んだ内容を共有します。

**************
ドローンは、トラクターを完全に置き換えることはできないものの、耕作方法を変えるツールとなり、ドローン技術はすでに現実のものとなっており、水田地帯でも急速に普及すると予測されています。

種まき、施肥、農薬散布など、多くの作業でトラクターを補佐することができること。そして水田のような複雑な環境では、多くの場面でトラクターに取って代わることができるだろうとされています。

トラクターの鉄の車輪も、水没する機械も、水浸しで故障する恐れのある電子機器も必要なくなり、水田に機械が入る代わりに、上空から作業できる利点があります。

しかし、実験段階では、進んでいるものの特定の作業は依然として許可されてなく、ドローンでの使用が目的とされて登録された製品がないこともあります。例えば、肥料です。ドローンの輸送能力は限られているため、肥料は非常に濃縮されていなければならないからです。

稲作農場、特に若手農業従事者は、今後、積極的にドローンを導入していくことが予測されています。ドローンは高価な機器であり、操縦免許の取得も義務付けられていますが、トラクターよりも安価であること、トラクターを完全に置き換えることはできなくても、多くの作業においてトラクターを不要にすると話し合われました。

現在、あらゆる技術の導入には、政府の認可プロセスが長すぎるという問題点も指摘されています。

この会議には、スペイン、ポルトガルをはじめ海外からも参加者いて、スペインでは、5年前から、農薬の空中散布を含め、あらゆる用途にドローンが使用されているとのことです。
スペインでは14種類の製品がドローンによる空中散布の使用が許可されており、そのうち9種類は稲作専用なのです。

日課の水田散策で、ドローンを見る日もそう遠くないかもしれません。

ローマからピエモンテへの移住は、トリノオリンピックの仕事をきっかけにオリンピックの前年2005年からでした。この20年間でノヴァーラ稲作の構造転換を見てきました。

この町の中世の記録や絵画、戦前の写真と同じ水田風景や今でも人々に愛されている、伝統的な郷土料理が存在する中で、未来に向かって稲作は地上から空へ 、 技術革新が変える水田の景色を見続けていきたいと願っています。

***************
今日のランチは、町のイベントのイタリアの水田地域ノヴァーラ県の郷土料理は、リゾット。
パニッシャ(Paniscia :ノヴァーラの郷土料理のリゾット)には、ノヴァーラ県のワイン生産者の友人のほとんどが、アントシアンの含有量が高く、胡椒などのスパイスの香りがある品種ヴェスポリーナのワインを合わせることが多いです。

そして、このリゾットには、材料にもふんだんに赤ワインが使われています。ノヴァーラ県のワイン産地では、品種ヴェスポリーナを使われますが、希少な品種なので、一般的には、入手しやすいバルベーラやネッビオーロのことも多いです。

ランチは、パニッシャ

コッリーネ・ノヴァレージ ヴェスポリーナ ”ニーナ”
COLLINE NOVARESI DOC VESPOLINA “NINA” 2024

品種:ヴェスポリーナ100% 
醸造:除梗後の房は、セメントタンクに移され、天然酵母による自然発酵したワイン。

そしてロバ肉の郷土料理、Tapulone(タプローネ)には、その伝説のお料理が誕生した町のすぐ近くのワイナリーのネッビオーロ100%のゲンメを合わせたい。

ありがとうございました。
また1週間が始まりますね。月曜日、はりきっていきましょう。
***************

ヨーロッパランキング ヨーロッパ(海外生活・情報)に参加しています。

静寂なブドウ畑で【ブドウの休眠と冬の剪定作業】


今日のブログは、経験と注意力を必要とする農業作業である冬のブドウの剪定、そしてブドウの枝を折り曲げてしっかりと結束する作業についてです。

私が一時帰国で東京に向かったクリスマス前から、今、そして来週もまだ続く冬のブドウ畑の作業です。
ワイナリーのフランチェスカは、静寂な冬のブドウ畑で”禅”の瞑想のような時間であると表現し、農学博士である生産者のフランチェスコは、ワイン生産の仕事の中で、冬のブドウ畑での時間は、最も好きな作業であると言います。冬のブドウ畑では、終わりのない作業が続いていました。

***************
それでは、今日の剪定作業に入る前に、ブドウ畑に向かっていきましょう。

私は、長靴に履き替えフランチェスカの運転するブドウ畑を走るための小さなパンダ(フィアット製)の助手席に座りました。

巨大なブリオーナの古城を見上げ、丘に向かい森の入り口にある農閑期の水田の横を通るとその背後に白く輝く神々しいいモンテローザが一瞬、姿を現し、やがて森の樹々で見えなくなっていきました。
ブリオーナという地名は、高い場所にある要塞、城を意味するケルト語に由来します。町は、小さな丘のふもとにあり、古代、ローマ時代から農業集落がありました。

briona2

中世から存在していた馬車のための石畳の道を車に揺られながら登っていきます。樹々で暗く狭い石畳を過ぎると突然、行く手が明るくなり、一面がブドウ畑になっている丘の上の広大な台地に到着します。

今年の冬は、どうだったかとフランチェスカに尋ねると、フランチェスカは、少し残念そうに言いました。
「氷点下で寒い朝の日々もあったけれど、今年は、雪が降らなかったわ。」

ブドウ畑にとっての冬の恩恵、それは、寒さと低温が植物、その器官、そして土壌に良い影響を与えるのです。冬が寒くて厳しいほど、ブドウの木はより深く休眠します。
寒さで植物が休眠状態になると、樹液の循環がほぼ完全に停止し、植物病害の伝播を防ぐことができます。

”ブドウの休眠”は、ブドウ畑が新しいサイクルに備える、いわばエネルギーを回復するための期間であり、休眠状態にあるにもかかわらず、まだ非常に硬く木質化した芽を発達させ始めていました。

冬のブドウ畑1


剪定後、ブドウ畑では切り取った枝がブドウの木の列の間に残っています。これは、すべての剪定作業が終わると枝切り機で粉砕し有機物としてそのままブドウ畑の土壌に混ぜ込んでいきます。

ブドウ畑では、フランチェスカが剪定でブドウの木を切り落としていき、フランチェスカのお兄さんのジュゼッペさんがその剪定後のブドウの木を折り曲げていき(LA PIEGATURA )、ジュゼッペさんの友人のティッツィアーノさんが、折り曲げた枝を結束していく作業(LA LEGATURA)をしていました。

冬のブドウの剪定は、経験と注意力を必要とする農業作業で、秋に高品質の収穫になるための重要なステップです。
私は、この日、ジュゼッペさんの横で折り曲げの作業を学んでいました。

剪定されたブドウの木は、2つの枝が選ばれていました。この2本の枝から1本を選び折り曲げていきます。折り曲げなかった枝を切り落としていきます。2本の枝を残しているのは、樹液の循環のない休眠したブドウの木の枝は、折り曲げる時に乾燥し折れてしまうリスクがあるので、そのスペアとしてもう1本の枝が残されているのです。

冬のブドウ畑3

ブドウの木を折り曲げて、弓形を描くような動きで、剪定されていない古い枝を下方向に押し下げて、ブドウ畑に水平に張られたワイヤーに巻きつける作業です。
曲げられる枝を折らないよう細心の注意を払うこの作業は、厳密に手作業で行われます。

このジュゼッペさんの作業の後、ティッツィアーノさんが枝を結束によって固定していきます。ブドウ果実を生み出す枝を針金に優しく絡ませ、固定していく作業です。

この結束に使われているのは、現在では、金属製ですが、昔は、冬に採取し保管した植物の由来の枝を水に浸して柔軟性を高めて使用していました。

ティッツィアーノさんが、とても細い針金が薄い藁色の紙で巻かれているもので結束をしていきます。芽吹きが始まる前に、ブドウの芽を傷つけないように慎重に行います。

枝の結束


少し太い枝の場合の結束

冬のブドウ畑2


静寂なブドウ畑で、空からどこか悲しく切なく響く鳥たちの鳴き声がして見上げると、ジュゼッペさんも空を見上げると教えてくれました。

「渡り鳥のGru(鶴)たちだよ。イベリア半島や北アフリカの越冬地からヨーロッパ北部の繁殖地へと移動していく。イタリアは、その通過点で、毎年、冬の終わり、2月から3月にかけて飛来するんだよ。」

冬のノヴァーラ県のブドウ畑の丘の様子が、伝わりますか。

レンガ造りの古城、中世の時代から存在していた古城からブドウ畑に続く石畳みの道、丘の上の台地に広がるブドウ畑、私がイタリアに帰ってきてからもっとも見たかった風景です。

***************
さて、午後の作業の前に、フランチェスカの家でランチタイムです。

ランチの時間

この日のランチのワインは、品種エルバルーチェです。

ランチの時間2

アルトピエモンテ ノヴァーラ県のエルバルーチェ100%のワイン
Colline Novaresi DOC Bianco "LUCIA"
コッリーネノヴァレージ ビアンコ ルチア

ブドウの品種:エルバルーチェ 100%
この品種に典型的な、緑がかった反射のある麦わら色に輝き、アルプスの草や花の香り。アルトピエモンテの特徴であるアルプス・モンテローザの氷河に由来する土壌、冷涼な土地のブドウが持つ綺麗な酸が口の中に広がります。

ブログを書き終わった今、こちらは、もうすぐお昼です。
今日のランチは、午後の仕事前に、簡単に温野菜とサラミ、チーズでしょうか。

皆さん、良い週末をお過ごしください。
ありがとうございました。

***************

ヨーロッパランキング ヨーロッパ(海外生活・情報)に参加しています。

日本滞在中、最後のワイン会は、銀座でした。


冬の少し長い一時帰国を終えて、今は、ピエモンテ州ノヴァーラ県の小さな町の書斎で、ブログを書いています。窓からの教会や静かな町の景色を眺めていると、ほんの2,3日前まで過ごしていた東京での出来事がまるで長い夢を見ていたかのように感じられます。

帰国日の深夜の羽田空港で最後の東京での時間を過ごしていた時、WhatsAppにメッセージが送られてきました。
それは、ワイナリーのフランチェスカからでした。
”無事に帰ってきたかしら。今は、どこ?”

”最後は、銀座のバーの気分でウィスキーで過ごしてからミラノ行きに乗るところよ。”と書いて写真を送信しました。

『碧Ao』は、その名前の由来は、世界と日本をつなぐ美しい海の色をイメージしていますが、私にとっては、日付変更線を超えて飛ぶ美しい神秘的な空の色です。

上空で

下の写真は、羽田空港から更新したInstagramのストーリーズと同じです。

20260218_235048


***************
滞在中、最後のワイン会は、銀座でした。バーテンダーさんと打ち合わせ、相談、時には、研究で同じ銀座にあるイタリアンのお店で食前酒を体験しに出かけたこともあり、それは、日本におけるイタリアの持つ偉大なクラシック、スタンダートを再解釈する機会となりました。

銀座

***************
ワイン会では、銀座のバーらしく、バーテンダーさんによるアぺロール・スプリッツ、
そしてピエモンテのスプマンテ、ロエロ アルネイス メトド クラシコ スプマンテ でのアペリティーボの時間を楽しんだ後、品種ネッビオーロを使った様々なワインでした。

私は、変化していく人々の嗜好、新しい消費習慣に合わせて、偉大なネッビオーロと一緒に若く軽やかさを感じるネッビオーロのワインを並べる実験を試みました。
写真のワインの他に、人数の関係でさらに2種類の2022年,2024年の若いネッビオーロも追加しました。

wine party 2

🍷ランゲ ネッビオーロ
LANGHE NEBBIOLO DOC 2024(Morra Stefanino)

🍷コッリーネノヴァレージ ネッビオーロ ”ビジン”
Colline Novaresi DOC Nebbiolo "BIGIN" 2024 (Castaldi Francesca)

🍷コッリーネ ノヴァレージ ネッビオーロ ”ムッツィフロン” 
Colline Novaresi DOC Nebbiolo MotZiflonDOC 2022 (Francesco Brigatti)

🍷ゲンメ ”オルトレ イル ボスコ”
GHEMME "OLTRE IL BOSCO"2018 (Francesco Brigatti)

🍷ロエロ リゼルヴァ 
ROERO DOCG RISERVA "SRAI"2016(Morra Stefanino)

🍷ファーラ
FARA 2016 (Castaldi Francesca)

wine party1

*ワイン会は、土曜日の13時〜15時の予定でしたが、イタリア旅行やオリンピックの開会式の話で盛り上がってお料理の追加や銀座で醸造されるクラフトビールの注文も多く皆さんと18時過ぎまで過ごすことができました。そして・・・最後のお客様グループは、20時までいらっしゃました。
本当にありがとうございました。

***************
今、考えている新たなワイン会は、若い世代の消費者の方に人工知能を活用して瞬時にワインのプロフィールを理解して試飲してもらえるようなことだったり、せっかくプロのバーテンダーさんがいらっしゃるので、クラシックなスプリッツを現代風にアレンジだったり、ノンアルコールの方にも楽しく過ごすことのできるようなワイン会です。

昨年のワイン会での実験でノンアルコールのペアリングは、自然な味わいを求めてブドウ果汁をベースにしたので、時には甘すぎたりしました。また、私が帰国中にいくつか体験したノンアルコールのワインは、どこか人工的なかすかな甘さを感じました。
私の願いは、それをもっと特別でもっと自然なものにしてみたいのです。

明日、日本は、祝日ですね。どうか良い休日をお過ごしください。
ありがとうございました。

***************

ヨーロッパランキング ヨーロッパ(海外生活・情報)に参加しています。

イタリアワイン「脱アルコール化に関する法令」について


私は、数年前から何度か日本の大切なクライアントの方から、病気治療期間でしばらくワインが飲めないので、美味しいノンアルコールワインがあったらお願いしたいと相談されることがありました。

それをワイン生産者の友人、フランチェスカにノンアルコールワインについて相談した時、
”ワインの脱アルコール化は、本意ではないけれど、海外への輸出と将来を見据えると研究しなければならない分野かもしれない。”と話していました。

フランチェスカ


そして、今月、脱アルコール化に関する法令によって、イタリアでもノンアルコールおよび低アルコールワインの生産が可能になる報道がありました。

ここ数年ワインの見本市会場やイタリアソムリエ協会での講演、円卓会議を聴く機会を必ず持つようにしています。
そして何度か、ワイン業界は、特に欧州以外の市場で急成長している、低アルコールおよび脱アルコールワインに対する国際的な需要の高まりに対応することの必要性が議論されていました。

この分野では、ドイツ、フランス、スペインがすでに長年行っている中で、イタリアは競争力に遅れをもっていました。
今回の法令によってそれを取り戻し、急成長している脱アルコールワインの生産市場に参入し、イタリアのワイン醸造と技術に関する豊富な専門知識、製品の品質を武器にして差別化を図っていきたいという内容です。

この決定に関して、歓迎するワイン生産者ばかりでなく、ノンアルコールワインの生産に否定的な見解を持っている方が多いのが事実です。

しかし、アメリカの関税問題をきっかけにイタリアのワイン業界は、困難な時期であり、急成長分野への参入は、イタリアの生産者にとって転換点になることでしょう。

新しい消費トレンドに適応するというのは、ワイン業界だけでないのかもしれません。
私は、イタリアのスーパーでグルテンフリーのパスタを購入しているし、通常のカフェの他に、カフェインレスのコーヒーを選ぶこともあるからです。

***************
日本滞在中、ノンアルコールワインを見つけると試飲するようにしています。
ティータイムに米粉の美味しいチョコレートタルトと一緒にドイツ産のノンアルコールワインを選んでみました。
(現在、こちらのレストランさんは、閉店してしまっています。日本でゆっくりした時間を過ごし、とっても美味しかったです。ありがとうございました。)

ノンアルコールのワインでティータイム


昨年のワイン会では、イタリアが好きなノンアルコールの方にも参加できるようにブドウジュースを使った甘くない食事に合うようなカクテルを選べるようにしてワイン会を開催しました。

今回、銀座のワイン会では、まだノンアルコールのご参加者の設定はしていないのですが、プロのバーテンダーさんが2名もいらっしゃるのでノンアルコールの方に、一緒にイタリアを楽しんでもらえるように何か考えます。大丈夫です。

私は、オーク材の大樽で長期間熟成させた偉大なネッビオーロのワイン、ゲンメのように、より構造的でアルコール度数の高いワインも今後、輸入していきますが、もしかしたら、それは、将来的に過去のものになっていくのかもしれないと感じています。

日本滞在中にお会いしたクライアントの方々と話し必要だと思ったのは、ノンアルコールワインと同様に消費者の変化に応じたワインです。
それは、さまざまな場面で楽しめる、軽くて香り高く、ステンレスタンクだけで発酵・熟成させるフレッシュな若いワインだと感じ、昨年からイタリアワイン醸造の伝統を維持しながらも、より広く多様な消費者の方々に向けたワインの輸入を開始しました。

2月初めに開催するワイン会では、偉大なネッビオーロ、そしてフレッシュなステンレスタンクで熟成したネッビオーロを試飲してもらい、その両方の違いを楽しく味わってもらえるようにと考えています。

***************
現在、アルトピエモンテ2社のワイナリーからワイン貨物がミラノから出発待ちです。さらに来月、アルトピエモンテの最北部から、もう1社の輸入になります。

ワインの保管している場所とスペースの件もあり軽井沢に行っていました。
冬の軽井沢町で過ごした日のショート動画です。



ありがとうございました。また次回のブログでお会いしましょう。

***************

ヨーロッパランキング ヨーロッパ(海外生活・情報)に参加しています。

静かな冬の日々、ルビー色に輝くネッビオーロのワインで

静かな冬の日々を東京で過ごしています。

イタリアのスマートフォンにWhatsAppの通知がありました。
ワイナリーのフランチェスカからのメッセージでした。
暖かい東京の室内で、遠くピエモンテ州ノヴァーラ県での時間を思い出しました。

クリスマスからの休暇シーズンを終えた1月が最もピエモンテらしい冬の冷たい空気に包まれます。
農閑期の田園で白サギがじっとしていて、朝は、霧が深く静寂な冬の時間が続く1か月を迎えます。

ワイナリーのフランチェスカもフランチェスコも、凍って眠ったような冬のブドウ畑での剪定作業が最もワイン造りの中で好きな仕事だと話していました。

そして、特にこの季節は、昔のように家族で食卓を囲み、この土地をゆったりと楽しむのに最適な時期だと稲作農場のヴィクトリオが話してくれたことも思い出しました。

私は、暗く寒い冬の夜に、瞑想用のワインとしてルビー色に輝くネッビオーロ、
特にゲンメのワインを飲むひとときが好きでした。

フランチェスコのワイナリーで


***************
購読しているイタリアの新聞社のサイトを開いてみると、イタリアの年末演説でマッタレッラ大統領が挨拶の中で「食とワインの文化」について言及していたとありました。
この分野が取り上げられたのは初めてのことでした。

2025年にイタリア料理がユネスコの無形文化遺産に登録され、ワインは、地域とその歴史、自然、イタリアの文化、そしてコミュニティとの結びつきを通じて、世界にイタリアの国の美しさを伝える役割を果たしていることについて述べていました。

ワイン生産者の仕事は、ある意味で、イタリアの民族の文化や精神性そのものに深く関わっているということでしょう。

キリスト教における神の存在を表す、2つの基本的な食物は、ワインとパンであり、それは、イタリアだけでなく、ヨーロッパ全体についても言えることです。
キリスト教の普及により、ワイン文化はヨーロッパ人であることの最初の特徴でもあるという内容を、イタリアでワインを学んだ時に読みました。

ジャンフランコ・ラヴァージ枢機卿の言葉に、『ワインはヨーロッパの人間的、文化的、そして自然的なアイデンティティの証である。』とあります。

ワインは、ヨーロッパの偉大な象徴のひとつであり、それを日本人の私がイタリアのワイン生産者の方々の協力で日本へ輸入することは、ビジネスとしての商人という立場だけでなく、重大な責任があることを感じています。


***************
私は、ミラノ・コルティナ2026冬季オリンピック開催期間中にイタリアに戻ります。
今日、ストーリーズに掲載しましたが、日本滞在中の最後のワイン会は、オリンピック開会式翌日の2月7日(土)の13時から銀座です。

ストーリー - ネッビオーロワイン会銀座で


募集は、これからですが、近日中に詳細は、SNS、公式LINEビジネス、ニュースレターのメールなどでお知らせします。

皆さん、暖かくして良い冬の日々をお過ごしください。
ありがとうございました。
***************

ヨーロッパランキング ヨーロッパ(海外生活・情報)に参加しています

Profile

RIE

北イタリアピエモンテ州ノヴァーラ県在住。
プロフィール画像は、2024年9月、稲作の品種と農業資材視察時でノヴァーラ県の水田の前です!
イタリア、ワイン、郷土料理、海外が好きなすべての皆さんのために。
そして欧州の稲作などの農業研究に関心がある方にも。

株式会社Wine・Art代表
Sommelier(AIS PIEMONTE)
Master di analisi sensoriale del vino(AIS ROMA)

ワインなどのオンラインショップ
→ shopping-wineart.com
このブログに掲載されている記事・写真の無断転載を禁じます。
copyright(c) 
RIE OKUYAMA Wine・Art Co.ltd All rights reserved.

Instagram
ワイン、お料理を中心としたinstagramです。 イタリア、ワイン、海外旅行が好きなすべての方のために、イタリアから発信。 アルトピエモンテのワイナリーの人たちとの日々の様子のリール動画もあります。 @wineartpiemonte
Facebookページ
Twitter
Archives
最新コメント